薬の受け取り方・処方箋

電子処方 

ミシガン大学では、処方箋は、直接薬局に電子カルテから送るのが、通常です。その為、受診の際には、必ず、受け取る薬局を確認することになっています。薬局が一か所しか登録されていない場合は、そこに送られるつもりでいてください。 

処方箋が薬局に送られると、薬局で薬を準備します。その薬局で一度も処方箋を受け取ったことがない場合は、薬の支払いに必要な保険のカードを提示して、初めて、薬の準備がされるので、カードを提示して20分程度かかることが多いです。以前から処方箋を受け取っていて、保険の情報が薬局に伝わっている場合は、処方箋が送られてすぐ、準備してくれるので、すぐに受け取れる仕組みです。

リフィルとは  

毎日飲む薬でも、必要に応じて飲む薬でも、無くなったらまた、薬局からもらえる仕組みです。リフィルは何回出来て、いつまでならできるかという事が、薬の入れ物、または軟膏の箱に書いてあります。 

リフィルが残っている場合は、処方箋は必要なく、薬局からおかわりがもらえます。診療所に電話する必要はありません。 

Medicine bottle with refill number

この写真では、2022年8月3日までに、4回リフィル(補充)ができる、ということがわかります。リフィルといっても、容器を持っていく必要はありません。

薬が完全になくなる一週間前に薬局で薬の補充をしてください。あと何回補充できるかを、容器のラベルで確認し、もしリフィルが0と書かれていれば、クリニックまで連絡ください。もしリフィルが1以上の場合は、クリニックに連絡せず、薬局で補充してください。 

リフィルが必要な場合は、電話またはポータルよりリクエストしてください。ポータルシステムについてはこちらをごらんください。

長期処方にメールオーダー 

降圧剤やコレステロールの薬など、長期的に同じ薬を飲み続ける場合、90日分の処方を受けることが可能です。医師が3か月分処方箋を送ったのに、薬局に行くと、30日分しかもらえなかった、という事がよくありますが、これは、近くの薬局では、90日分はうけとれないというルールを、ご自分が入っている保険会社が作っているからです。その場合は、多くの場合、Mail order pharmacyといって、オンラインでオーダーして、自宅に薬を直接郵送するシステムが勧められています。メールオーダーの会社は種類が何種類かあり、それぞれの保険会社からもらっているパンフレットを参照するか、電話して、どうすれば、メールオーダーができるか聞いてください。普通は、近所の薬局で3か月分受け取ると、3か月分のコペイ(支払い)がかかりますが、メールオーダーだと、3か月分を受け取って、2か月分のコペイで済むなど、割安です。近所の薬局で3か月分受け取れる人でも、このオプションがあることも多く、薬局に頻繁にいく必要がなく、割安なので、長期的に薬を服用する人にはお勧めです。 

薬局の変更  

ある薬局に処方箋が送られて、リフィルもまだ残っているが、薬局を変更したい場合もあるかもしれません。その場合は、新しくいきたい薬局に行って、別の薬局にある処方箋を移してもらう事が可能です。この場合も、診療所に電話する必要はありません。 

旅行や出張のため早くリフィルが必要な場合 

旅行、一時帰国、出張などにより、しばらく薬局に行けない状況の場合、早めにリフィルを受け取ることができます。これを、Travel Overrideといいます。初めから、3か月分ずつ受け取れるように、メールオーダーを使っていれば、必要な回数は減るかもしれませんし、それでも、タイミング悪く、丁度リフィルが必要な時に、薬局に行けないことがあるかもしれません。その場合は、薬局でその旨を相談し、保険会社に請求してもらってください。保険によっては、直接保険会社に連絡する必要があるときもあります。診療所に電話する必要はありませんし、診療所ができることはありません。 

処方された薬が保険がきかず、処方箋なしで買える場合 

時には、勧められた薬が薬局に送られても、薬剤師からはもらえない場合があります。処方箋なしで購入できる薬で、保険がきかない場合は、受け取る薬の袋に入っていないかもしれません。何を受け取ったか確認し、足りない薬はどこにあるのか、聞いて、買ってください。アメリカでは、売薬の価格は、処方のあるなしにかかわらず、同じです。また、ジェネリックといって、ブランド品ではないけれど、同じ薬、というのがブランド品のすぐ隣に売っていることが多く、割安です。 

処方された薬が高額な場合にできること: 

  • 薬を処方した医師のクリニックに連絡し、保険適用内の薬に替えてもらう 

  • Mail order pharmacyを利用する(上記参照) 

  • 自身の勤めている会社に連絡し、自己負担で払った分を負担してもらえるか確認する  

受取の流れ

  1. 薬局の受取カウンター(pick up)で、薬を取りに来たと伝える。I’m here to pick up my medication. 

  1. 初めて使う薬局の場合は、処方箋の保険カードと身分証明書を見せる。 

  2. 支払いをし、薬をもらう。薬名や量があっているか確認をする。 

薬局でよく使われるフレーズ: 

  • The medication is out of stock [薬の在庫がありません] 

  • You have __ refills left for this medication [この薬はあと_回リフィル(補充)できます]

  • This medication is not covered [この薬は保険適応外です]

  • Please buy this medication over the counter [この薬は、市販で売っているものを買ってください] 

  • Please contact your PCP [主治医に連絡してください]

  • Please contact the ordering doctor of this medication [この薬を処方した医師のクリニックに連絡してください]