かかりつけ医制度

 

かかりつけ医(プライマリーケア・プロバイダー、PCP)とは 

アメリカではよく、プライマリーケア・プロバイダー (Primacy Care Provider:PCP) という言葉がよく使われますが、これは日本でいう、「かかりつけ医」の事です。ミシガン大学日本家庭健康プログラムの家庭医は、皆さんのPCP(かかりつけ医)の役目をします。 

PCPの役割は、患者さんの病歴、家族歴、アレルギー、現在の薬、問題点、家族構成などを把握して、患者さん一人一人の健康増進をすることです。そのために、定期検診を毎年行い、それぞれの患者さんに必要な検査やワクチンを勧めたり、生活指導をするなどの予防医学やがん検診を行います。PCPは持病の管理、検査、薬の処方もします。患者さんが症状や心配があれば、電話相談や診察をするのも、PCPの役割です。PCPは、患者さんにとっての医療システムの入り口で、医療システムとの架け橋になる役割もします。患者さんに何が必要なのかのアドバイスをし、患者さんとよく話し合うことで、患者さんの希望や気持ちに沿う方法を一緒に見つける、というのが理想の形なので、普段から信頼関係を作っておくことが大切です。PCP とは、一人の決まった医師(その他のプロバイダーを含む)で、定期健診も、病気になったときの診察も、同じPCPに相談できるのが理想です。ただ、急に具合が悪くなった場合などは、PCPにすぐに診てもらう事ができない場合は、同じ診療所の同僚医師に診察受けることになることは問題ありません。ただ、定期健診のような、前もって予定がわかっている予約はPCPとすることが推奨されます。 

専門医にかかるためには、正しい科に正しいタイミングで予約を取る必要があり、どの程度の緊急性があるのかなど、PCPにまず相談することをお薦めします。緊急性のある病気の場合、PCPが緊急性があると判断すれば、それに則した対応が可能になります。